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相続Q&A 配偶者がいる場合になぜ相続税は安くなるのか?(2012/10/27)

Q 相続人が配偶者と子の場合に、配偶者に半分財産を相続させる方が得になると聞きますが、それはなぜでしょうか?

 

 

A 配偶者に財産を相続させることで、相続税の基礎控除を2回利用し、累進税率を緩和させることができるため、有利とされています。 

1 なぜ配偶者に分けると有利か

相続税では配偶者がいる場合、一度に子に相続させるより、配偶者に財産の半分を相続させる方が、ご本人と配偶者に係る相続税の合計額は少なくなります。 

これは、次の2つの理由からです(ご本人の相続を1次相続、配偶者の相続を2次相続とします)。

    相続税の基礎控除を本人と配偶者で2回使うことができる

 基礎控除は現在、「5,000万円+1,000万円×法定相続人の数」ですが、配偶者が相続した財産について、改めて相続税が課せられる際に、もう一度この基礎控除を使うことができ、控除額の分だけ、税額が少なくなります。

    2回に分けることで、累進税率が緩和される

相続税は累進税率(課税所得が多くなるにつれて段階的に高くなる税率)のため、1次相続で配偶者が財産を半分相続した場合、半分になった分だけ2次相続の累進税率が緩和されますので税率が低くなります。

 以上の点から、配偶者に半分相続させた方が1次、2次のトータルの相続税は少なくなります(この前提には、配偶者が相続した財産について、法定相続分(相続人が配偶者と子の場合は配偶者は2分の1)又は16千万円までの財産額については無税という配偶者税額軽減制度があることによります)。

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2 例外もある

(1)  2分の1を超えて、1億6千万円まで配偶者が相続した場合

 例えば、財産が16千万円あり、その財産すべてを配偶者に相続させた場合、配偶者の相続分が2分の1を超えていても、財産額が16千万円までですので、配偶者には相続税は掛かりません。

ただし、配偶者が全部の財産16千万円を相続して、その後、配偶者に相続が起こった場合には基礎控除が1人分減ったうえ、累進税率がまるまる適用されますので、かえって2次相続での税額が高くなります。

(2)  配偶者に財産がある場合

 配偶者自身がそれなりに財産をお持ちの場合、1次相続で配偶者に財産を半分相続させますと、もともと所有する財産に上乗せになり、かえって2次相続の税額が累進税率の影響で高くなります。

 配偶者に財産がある場合には、配偶者に相続させないで子に相続させる方が1次、2次相続の税額合計では有利になります。

 

3 相続税より円満な相続が大切

 以上のように、相続税では分割の仕方によって、税額の有利不利があります。

 ただし、相続税よりも重要なことは、被相続人や相続人の意向が一致して円満に相続されることです。要は相続税だけでなしに、円満な相続を基本にすることが一番大切かと思われます。

 

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NPO法人 相続相談センター