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◆2018年3月アーカイブ
 

遺言Q&A 遺言書作成のポイント まとめ(2018/03/31)

遺言書作成のポイントは、次の4点に留意して作成します。

1 全部の財産について、もれなく記載する

  財産が一部の財産についてのみ、指定されている場合だと、残りの財産を

  巡っての分割協議でもめる可能性がある。作るなら全部指定した方がよけ

 いな話合いをせずに済む。

  書き方として、その他、所有する一切の財産は○○に相続させる」と入れ

  ておくと話合う必要がなくなる。

 

2 遺留分に考慮した遺言書を作成する 

〇財産の指定のない相続人に対して、遺留分程度か又はそれを下回っても財

 産を指定しておく。→それによって、遺留分の減殺請求でもめることを避

 ける

○ 「遺留分の請求を起こさないように」と付言しておくのも一つの手であ

 る。

 

3 万が一に備えて、次の受遺者を指定する 

 指定された受遺者が万一、遺言者より先に亡くなると、その財産については

 無効となり分割協議となる。従って、その可能性がある場合には次の受贈者を

 指定しておく。 

→例えば「もし、長男○○が亡くなっていた場合には、その子○○に相続させ

 る。」.とする。

 

4 付言(理由)を付け加える

○ 何故このように遺言したか説明しておくことで、遺言者の遺志を汲みや

 すくなる

○ 生前に相続人が遺言の内容と異なる話を聞いていても、理由が書かれて

 あれば納得しやすくなる。

 

□ 遺言書のサンプル

2018y03m31d_170644258.jpg

 

 

 

 

 

 

 

遺言Q&A 遺言書作成のポイント その4(2018/03/21)

遺言書作成のポイント その4

次のような遺言書があります。 次男Bに何も財産が指定されていないと?

2018y03m20d_160215863.jpg

この遺言書では、すべての財産が長男Aに相続されます。

このような場合、次の2つのケースが考えられます。

① 次男Bから遺留分の減殺請求が起こる。

② 長男が遺言書に従わず、次男Bと話し合って財産を分ける。

もし、次男Bから遺留分の減殺請求が起きれば、全体の財産の4分の1(通常は金銭で )を渡さなければなりません。

このケースであれば、預貯金が十分にあるので金銭で支払うことが可能ですが、もし、預貯金が不足していれば不動産を処分してということもあり得ます。また、遺留分の請求が起きて、互いに嫌な思い(又はもめてしまう)をするのであれば、最初から遺言で遺留分程度か、または、それに満たなくても何らかの財産を指定しておくのが良いでしょう。

1 長男Aに自宅、貸家の土地建物及び2の預貯金以外のすべての預貯金を含む金融資産を相続させる。

2 次男Bには、預貯金の中から〇〇〇〇万円を相続させる。

注:遺言書の文言は平易な書き方にしています。

遺言Q&A 遺言書作成のポイント その3(2018/03/21)

遺言書作成のポイント その3

次のような遺言書があ2018y03m21d_112843409.jpgります。 仮に長男Aが先に亡くなったらどうなる?

 

この遺言書では、長男Aに自宅、次男Bに貸家、三男Cに預貯金が相続されます。

ただし、長男Aが遺言者より先に亡くなっているとどうなるでしょうか?これには次の2つが考えられます。

・長男Aの子に相続される。

・長男Aの子と次男Bと三男Cの全員の協議による。

答えは法定相続人全員の分割協議となります。つまり、自宅の土地建物は遺言されていなかったとみなされるからです。

さて、その分割協議によるならば、つぎのようなケースが考えられます。

① 自宅について長男の子に相続することに次男Bや三男Cが同意する。

② 次男B、三男Cが同等の法定相続分の権利(全体4,500万円の3分の1)を主張し、不足分各々500万円を要求する。

③ 話合いがまとまらず、弁護士を立てる。

 

このように、もし、次男Bや三男Cが譲歩しなければ長男の子は大変な目に会う。遺言で指定する相手が遺言者より先に亡くなる可能性があるならば、その者が亡くなった場合も考慮して次の者を指定しておきましょう。

1 長男Aに自宅の土地建物を相続させる。もし、長男Aが亡くなっていれば、長男の子〇〇に相続させる。

注:遺言書の文言は平易な書き方にしています。

遺言Q&A 遺言書作成のポイント その2(2018/03/21)

遺言書作成のポイント その2

次の2018y03m20d_160146005.jpgような遺言書があります。 もし、貸家が売却されたら?

この遺言書では、長男Aに自宅と預貯金、次男Bに貸家が相続されます。

もし、生前にこの貸家の土地建物が売却されてしまうとどうなるでしょうか?

次男に書かれていた財産がなくなってしまいます。それどことろか、その売却代金が預貯金に残されていたら、長男Aに全部相続されてしまうことになります。

こうなると、次のような3つのケースが考えられます。

① 次男Bが長男Aに対して、遺留分の減殺請求(総財産の4分の1)を行う。

② 長男Aが次男Bのことを考慮し、遺言にかまわず分割協議に代えて、貸家の売却代金相当額の預貯金を次男Bに与える。

③ 長男Aと次男Bが遺留分の請求額を巡って紛争が生じる。

 

貸家を売却する可能性があったならば、遺言書作成の段階で処分代金が次男Bに渡るように手当しておきましょう。

例えば、次のように貸家を処分した場合の入金先をB銀行の〇〇支店と特定し、次男Bに相続させる遺言にしておく方法もあります。

2 次男Bに貸家の土地建物及びB銀行の〇〇支店の預金すべて

3 長男AにB銀行以外の預貯金すべてを相続させる

注:遺言書の文言は平易な書き方にしています。

遺言Q&A 遺言書作成のポイント その1(2018/03/20)

遺言書作成のポイント その1

次のような遺言書があります。 遺言書に預貯金が書かれていない? 

 2018y03m20d_160111459.jpg

この遺言書では、自宅は長男Aに相続され、貸家は次男に相続されます。ただし、不動産は遺言されても、預貯金が指定されていません。このように遺言書に記載されていない財産については、相続人の分割協議によります。

 

では、預貯金はどのような分割が考えられるでしょうか?基本的に相続人が合意すればどのような分割も可能ですが。概ね次のような分割が考えられます。

① 長男と次男が預貯金を2分の1づつ分割する。

② 次男は法定相続分を主張する。この場合は全体4,000万円の財産の2分の1ですから、預貯金1,000万円全部が次男のものとなります。

 

せっかく遺言しても、このように預貯金が書かれていないことによって、兄弟の話合いが必要となり、まとまれば良いのですが、場合によっては兄弟がもめてしまうという可能性があります。

遺言書を作成するのであれば、全部の財産について指定をし、余計な話合いがされないようにしておきましょう。

例えば、次のように遺言を追加しておきましょう。

3 預貯金その他の金融資産については長男A、次男Bに各2分の1を相続させる。

4 上記1~3に掲げる財産以外の財産については長男Aに相続させる。

注:遺言書の文言は平易な書き方にしています。

 

 

 

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NPO法人 相続相談センター