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相続法改正(遺言、配偶者相続分、遺留分等の改正)2年以内に施行に

相続コラム

2018/09/01 母の相続分を1/2超にした方がいい場合 とは?

医者であるお父さんがこの3月に亡くなられました。お母さんと兄2人と合わせて4人が相続人です。母と長兄から「子3人の相続分を法定相続分(2分の1)より少ない遺留分程度の4分の1に下げ、母の相続分を法定相続分の2分の1を超える4分の3程度にした方が相続税上有利だ」といわれたが、「本当なのでしょうか?」と相談に見えられた。

 

お母さんの相続分を4分の3にした方が、相続税が有利という場合は、相続税では配偶者に関して法定相続分の2分の1、又は、財産額で16千万円まで無税のため、法定相続分の2分の1を超えても、1億6千万円以下のため、そのようにいっているのではないか、つまり、母の相続財産が1億6千万円で、かつ、相続分が4分の3となる財産額を逆算すると21333万円程度の財産があるのではと申し上げたが、相談者によると相続財産は3億円以上あるとのことだった。

 

財産が3億円以上ある場合で母に4分の3程度財産を持たせるときに、相続税が最も安くなるとは一体どういうことでしょうか?考えられることとしては、次のようなことが想定されます。

 ①    マイナスの財産である借入金が別にあり、その借入金が差し引けば純財産が2億円程度となって、母の相続分が4分の3でも全額非課税となる

 ②    自宅の土地について一定要件を満たせば約100坪までの評価額が8割減額される小規模宅地の減額制度の適用によって、3億円ある財産も2億円程度まで下がる。

 ③    母や長兄の説明していることと三男が聞いた内容に錯誤がある。

 以上のようなことを除けば、母の取り分4分の3の方が得だということはなかなか考えにくいところです。さらに、お母さんの場合はそれなりにご自身で財産形成もされていらっしゃると思われますので、お母さんの元々に財産にお父さんからの財産が上乗せされるとお母さんの相続の際の相続税が余計にかかり、両者の相続税の合計額がより増えてしまいます。

一般的にお母さんに財産がある場合には、相続税上、お母さんに相続される財産は2分の1未満である方がむしろ両者に係る相続税が最も低くなり、お母さんの相続分を2分の1を超えて相続させることが相続税上有利であるとはいえません。

 

 このようなことを考えますと、果たして、お母さんと長兄がいっている母4分の3、子が4分の1というのは、他に何か考えがあるのではないかと思ってしまいます。

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