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相続Q&A 贈与はどの程度すればよいのか?(2012/12/16)

Q 相続税の節税の為に贈与したいと思うのですが、どの程度贈与すればよいでしょうか?ちなみに私の財産は約1億5千万円で相続人は子供3人です。

 

A 相続税で適用される税率(もっとも高いところの税率)より低い贈与税の税率の範囲で贈与を検討します。 

1 相続税で適用される税率より低い税率の範囲で贈与する

(1)  相続税の計算

相続税の計算は次のように行います。

イ まず、相続財産(一定の贈与財産を含みます)の合計額から基礎控除額を差し引きます(基礎控除額は「5,000万円+1,000万円×法定相続人の数」です)。

ロ その控除後の金額を法定相続人が法定相続分で取得したとみなして各人ごとに按分

します。

ハ 次に、各人ごとに按分した金額に対し、各々相続税の税率を乗じて相続税額を算出します。

ニ その各人ごとの相続税額を合計します。これが相続税の総額です。

ホ その相続税の総額を実際に相続又は遺贈により財産を取得した各人の財産額に応じて按分します。これが各人の納税額です。

以上の計算過程の中で、ハの相続税を算出する税率の一番高い値(これを「上限税率」といいます)を確認します。

(2) 贈与の検討

 贈与する場合には、相続税の税率で使われた上限税率より低い税率で検討します。相続税の上限税率が30%であれば、贈与は20%以下の税率の範囲で、相続税の上限税率が20%であれば、贈与は10%の税率の範囲で検討します。 

2 例:財産が15,000万円で子が3人いる場合

(1)  相続税の計算

 この場合の相続税の計算は次のようになります。

    財産額15,000万円-基礎控除(5,000万円+1,000万円×3人)=7,000万円

    法定相続人の法定相続分に応ずる金額 7,000万円÷3人=2,333.3万円

    ②に対する税額 2,333.3万円×1550万円=約300万円(299.995万円)

    相続税の総額 ③×3人=約900万円(899.985万円)となります。

 相続税の上限税率は③で適用されている率は、15です。

(2)  贈与の検討

 相続税で最も高いところで使われる税率は15%ですので、贈与は10%以下で検討します。贈与税の税率で10%は110万円の控除後で200万円までですから、贈与は310万円以下で決めます。

 310万円まで範囲内で贈与する金額と税額を以下に掲げます。 2012y12m16d_164800375.jpg 

 上記の場合、贈与税のかからない110万円の贈与では16.5万円の節税ですが、310万円の贈与であれば贈与税は20万円かかるものの26.5万円の節税となります。このように贈与を310万円以下の範囲でいくら贈与するか、発生する贈与税とその節税効果を比較しながら、贈与額を決定します。  2012y12m16d_164224377.jpg

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